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第26話

カイの視点

「人気投票なんて大げさすぎる」目の前に並べられた服の数々を見て、私はもう一度ため息をついた。「なんで今年もまたこんなことをしなきゃいけないんだ?二年間じゃ足りなかったのか?」

「女子たちがまた君を裸の上半身でプールに入れたがってるんじゃないかな」ザックは私の不機嫌な表情を見て笑った。「去年の写真が5万いいねを超えたの覚えてる?」

私は学生会長を睨みつけた。「随分と楽しんでるみたいだな?」

「ほら、女子は目の保養が欲しいんだよ」彼は恥じることなく肩をすくめた。「そして学生会長としての私の義務は、彼女たちが望むものを提供することなんだ」

「ザカリー・ビラード!」私は4年生の...