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第20話

カイの視点

デヴォン、コール、そして私は再びあの同じバーにいた。初めてナイトと出会い、男子トイレで見知らぬ男とセックスしたあの場所だ。

あの最初の夜の記憶だけで、肌に鳥肌が立つ。

テーブルからウイスキーのグラスを取り上げ、一気に飲み干した。あの記憶を頭の奥に追いやろうとして。

「ほどほどにしろよ」デヴォンが自分のグラスの縁越しに私を見た。「今夜お前が酔っ払っても、俺は家まで担いで帰らないからな」

「酔ってないって」私は抗議したが、自分の声が少しもつれているのを聞いて内心で呪った。

「ああ、そうだろうな」コールは皮肉な視線を私に向けた後、目を転がしてデヴォンに集中した。「思い出させて...