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第16話

カイの視点

「デヴォン…ちょっといい?」僕は、自分の体重の二倍もあるパンチングバッグを粉砕した後、ボクシングリングから出てきたばかりの友人に尋ねた。

「ああ、もちろん!」彼は首にタオルを巻き付けてからボクシンググローブを脱ぎ、ロッカールームを指差した。「5分だけくれる?ちょっとシャワー浴びてくるから」

「いいよ。ここで待ってる」僕はボクシングクラブの部屋の反対側に移動した。そこではまだ何人かのメンバーが練習を続けていた。

女子ボクシンググループは男子クラブのすぐ隣に別の部屋があって、聞いた話によると…ナイトのグループは時々このエリアに来るらしい。彼らの友達の彼女が最近このクラブに入った...