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第二十三章

彼らは黙って歩いていた。

ジェイデンの足取りはまた遅くなっていた。パーカーはずり落ち、肩に歪んでかかり、ダッフルバッグはまるで死重のように彼の後ろを引きずっていた。

アラリックは二度も、代わりに持つと申し出た。ジェイデンは二度とも断った。

だが、今は?

ジェイデンの膝が折れた。

アラリックは考える間もなく動いた。片腕をジェイデンの腰に回し、もう一方の腕でその胸を支え、壁際へと共に崩れ落ちた。

廊下には誰もいなかった。二人きり。ジェイデンの息遣いと、アラリック自身の肋骨を打つ心臓の鼓動だけが響いていた。

「おい。おい――ジェイデン。こっちを見ろ」

ジェイデンはゆっくりと瞬きした。「……大丈夫だ…...