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チャプター 199

ジェイデンがようやくベッドから足を下ろしたとき、時計は十八時四分を指していた。

机に向かっていたアラリックが顔を上げた。椅子の肘掛けに片足をかけ、膝にタブレットを乗せている。その瞳は本来の色――温かくも鋭い、琥珀色を保っていた。彼はそっとスクリーンを閉じた。

「本気か?」彼が尋ねた。「今にも倒れそうだぞ」

「平気だ」ジェイデンは椅子の背にかけてあったジャケットを掴み、乱暴に羽織りながら呟いた。「疲れてるだけだ。死んじゃいない」

アラリックはゆっくりと立ち上がった。凝り固まった筋肉と残った空腹感から低い呻き声を漏らしつつ伸びをしながら。「ただ訊いただけだ。人質に取ろうってわけじゃない」

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