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第153章

シンダーヴェイルの再建された広間には、円卓が置かれ、各勢力の紋章が刻まれた重厚な石の椅子がそれを取り囲んでいた。

ディミトリは将軍ヴァリルとアンセルムに挟まれて座り、右側には無言の番人がいた。彼らの向かいには、腕を組み前のめりになったケイルが座り、その左にはアマラ、右にはタレンがいた。人間側の代表団も同様に威厳を保って座っていた。ハーランは相変わらず外交的で、リスはいつもの筆記帳を手に、そして最年少ながらも警戒心を緩めないレランがいた。

部屋の中に護衛はいなかった。九人だけがそこにいた。

ディミトリが沈黙を破った。「この会議は単に戦争を避けるためだけのものではない。戦争が選択肢にならない...