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第151章

二人はゆっくりとキスを解いた。急いでいたわけではなく、二つの鼓動の間に抱えきれないほどの感情を持つ痛みからだった。

ロナンの息がディミトリの唇に残っていた。彼の手はまだディミトリのコートの生地を握りしめたまま、目の前の男が再び消えてしまうのではないかと恐れるように、自分を現実に繋ぎとめていた。

「本当に君なんだ」ロナンはかすかに聞こえるほどの声で囁いた。

ディミトリは手を上げて、夫の目から髪の毛を優しくかき上げた。「ここにいる」と彼は言った。「君は？」

ロナンは震える笑いを漏らし、頷いた。「まだ無事だよ」

ディミトリは彼の頬に触れた。「君は...痩せたね」

「君こそ、大陸中を歩き回...