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第58話

エリーゼの視点

私は静寂の中に立ち、カムの寝息を見つめている。彼の胸が穏やかに上下するのを見ながら、私たちの間の沈黙が望む以上に長く続いている。空気は言葉にできないことで重く、私が尋ねられない質問、聞くのが怖い答えで満ちている。

それでも、私は彼を見つめずにはいられない。彼が横たわる姿を観察し、起きている時には決して見せない無防備な姿に見入ってしまう。シーツの下の彼の体のラインをなぞり、彼が寝返りを打つたびに着ている大きめのシャツがわずかに動くのを見つめずにはいられない。

そこにあった—かすかな肌の一部。ほんの一瞬の光景。彼が私から背を向けた時、シャツがめくれ上がって露わになった背中の細...