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第54話

エリーズの視点

もう我慢できなかった。カムとエドマンドがあんなに簡単に打ち解けて、エドマンドがまるでもう親友同士であるかのように振る舞っている様子は—耐えられなかった。私は震える足でテーブルから立ち上がると、二人が私の方を向いた。

「ちょっと...トイレに行ってくるわ」私はつぶやくような声で言い訳をして席を立った。

カムも立ち上がって、私を案内してくれるか、助けてくれるかと半ば期待したけど、彼が動こうともせず、ただ頷いてエドマンドとの会話に戻った時、少し胸が痛んだ。

でも私が立ち上がると同時に、カイルも立ち上がった。

彼が私についてくるとは思わなかった。なぜだか分からないけど、彼は席...