敵との一夜

第15話

エリーゼの視点

ペントハウスへ向かうエレベーターの乗車時間はいつもより長く感じられた。まるで宇宙が意図的に私の罰を引き延ばしているかのようだった。胸が締め付けられ、一泊用バッグのストラップを握る手のひらは湿っていた。エレベーターが階を知らせるたびに、私は彼—カメロン—に近づいていく。私が人生を共に築いてきた男。私が裏切った男。

エレベーターのドアが開き、見慣れた廊下が現れた時には、私の足は鉛のように重くなっていた。私たちの家のドアを見つめると、そのスマートな黒い表面がこれまで以上に威圧的に感じられた。何年もの間、あのドアは安らぎと安全の象徴だった。今やそれは、私が通り抜ける資格があるのかど...