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第48話

私の心が悲鳴を上げ、体は即座に反応した。一瞬前まで人々を押しのけていたかと思うと、次の瞬間には息を切らしたアルテミスの前に立っていた。彼女は荒々しい視線を私に向けながら、装填された銃を握りしめていた。

「何をしているんだ?」私が問いかけると、彼女は驚いて瞬きした。心臓が制御不能に鼓動し、アドレナリンの急上昇で痛みなど忘れていた。感じられるのは銃の存在と、背後にいるマティアスだけだった。

「リュウジ」マティアスが警告するように呟いた。

「どけ、リュウジ」私の異母妹が命じた。彼女の体は緊張し、眉は寄せられていた。

「いや!今すぐそれを下ろせ」私は声を上げて要求した。

「リュウジ、どいてく...