執念の先

第32話

私はノックもせずに部屋に入ると、トミーがアームチェアに上半身裸で座り、ウイスキーをボトルから直接飲んでいるところを見つけた。彼のジーンズは血で濡れていた。父は手袋をはめて立ち、まるで世界で最も普通のことであるかのように、青白い友人の肩から弾丸を取り除いていた。たぶん、それは普通のことだったのだろう。

「ひどそうだね」と私は近づきながら言った。

「お前の顔ほどじゃないさ」とトミーはのどをクリアしながらぶつぶつ言った。父が太い針で彼をつついているのにも動じていないようだった。「もっと訓練が必要だな」と彼は遠い目で助言した。

「プロに任せるべきじゃないの？」と私は尋ね、血の鋭い臭いを感じながら...