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第47話

エレベーターはロビーまで降りてきて私たちを迎えるのに、わざとゆっくり時間をかけているようだった。皆が外でパーティーを楽しんでいるため、ここは空いていた。

中に入るとすぐに、アレックスはボタンを何度も押した。まるでそうすればエレベーターが速く上がるとでも言うように。

アレックスの部屋に着いてドアを閉めると、彼女は私をドアに押し付け、激しくキスをした。

彼女の口からはビールの苦みとミントの息が混ざり合っていた。

両手で私の手を掴み、頭上に固定して動けないようにした。別に私は動きたいわけではなかった。実際、それは今感じている欲望に火をつけるだけだった。

彼女は支配的で、私の体はそれを切望し...