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第43話

「アレックス…」

彼女は私の唇から離れ、顎の輪郭を伝って首筋へと移っていった。

風が私たちを吹き抜けていったが、彼女の仕草で私はまだ熱く感じていた。

私の手は今や彼女の首の後ろに固定され、彼女が離れるのを防いでいた。私は頭を上げ、首へのアクセスを彼女に全て委ねた。

彼女は同時に私の肌にキスし、舐め、吸い、それがもたらす全ての感覚で私は正気を失いそうだった。

「なんてこと!アレックス…」私は彼女の名前を呼び続けた。

彼女は再び私の唇に戻り、飢えるようにキスをし、私の髪をつかんで引っ張り、同時に痛みと快感をもたらした。

「カーラ…」彼女は息を整えるために離れた。私たちの額が触れ合い、...