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第86話私は機嫌が悪い

第八十六章:そんな気分じゃない

ルシウス

「俺が生徒たちにゲイで、しかもそのうちの一人の兄貴と付き合ってるなんて知られたくないんだよ。だから、頼むから放っといてくれ!」彼は怒りに任せて叫んだ。

俺は答えず、ただ冷たい目で見つめ返した。彼が自分のしたことに気づくのに、そう時間はかからなかった。顔面蒼白になっている。

「す…すみません、マスター」彼はどもった。

「そんな口をきくつもりは…」

「だが、現にしただろう、ベイビー」俺は氷のように冷たく返した。

「ついてこい」俺は命じ、彼をソファの一つへと導いた。

俺が腰を下ろすと、「俺の膝の上にうつ伏せになれ」と指示した。

「この件で十回、尻を叩...