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第122話ニューマスター

第百二十二章 新しいご主人様

ネルソン

重い眠りからゆっくりと覚醒しかけた僕は、自分が立っていることに驚いた。眠りながら立っているなんてことがあり得るだろうか? 馬鹿げた考えだ。意識を覆っていた霧が晴れ始めると、自分が丸裸であることに気づいた。両腕はV字に広げられ、それぞれ手首には枷がはめられているのを感じる。そして足首は何らかの足枷で床に固定されていた。体は完全に引き伸ばされ、頭以外は何も動かせない。この体勢を強いられた肩の筋肉はひどく痛んでいた。

僕はプレイの途中で気を失ってしまったのだろうか? だとしたら、なぜご主人様は僕を解放してくれなかったんだ? 痛む筋肉をマッサージし、こんな...