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第10話

第10章:彼はとても美しい

ネルソン視点

「僕の家に行かない?」

「うん」私は答えた。

「ちょっとトイレに行ってくるね」

これから最高の夜になるぞ、とダンスフロアを離れながら思った。急いでトイレに向かいながら、黒髪の彼とこの後楽しむであろう甘美なことを想像していた。かわいいトウィンクが出てくるのを待ってから中に入り、一番端の小便器を使った。ちょうど用を足し終えたとき、背中に誰かが体を押し付けてくるのを感じた。なんてこった、また「これがナンパだ」と思っている変態じゃないだろうな。

「ここで何をしているんだ?」彼は低く脅すような声でささやいた。

「興味ないから、放っておいてくれ」...