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712話

オードリーは一瞬躊躇した後、ドアを開けてグラントを中に入れ、キンバリーのベッドで待つよう頼んだ。彼女は机に歩み寄り、座って読書を続けた。学校の休暇が近づいていたので、研究室にいる必要はなく、寮で読書をしても良いと考えた。

一方、グラントは遠くからオードリーの姿を見つめずにはいられなかった。ナイトガウンの下から覗く彼女の長く魅惑的な脚を見て、思わず喉を鳴らした。キンバリーが彼との喧嘩の後に学校の寮に引っ越したのは奇妙だったが、今この教師もここに滞在している。彼女も夫と問題を抱えているのだろうか?

そんなことを考えながら、グラントは咳払いをして尋ねた。「あの、先生のお名前は?」

「オードリ...