美人先生

703話

イヴァンが目を覚ますと、覆面の男は忽然と姿を消していた。彼はベッドに横たわり、ヤスミンが傍らでタオルで彼の顔を拭いていた。男が下半身に使った刃物を思い出し、イヴァンは急に起き上がり、柔らかくなった自分の男性器に触れた。男が自分の命の源を切り落としていないことに安堵のため息をついた。先ほどの屈辱が怒りを掻き立て、彼はヤスミンに向き直り、平手打ちをくらわせた。「くそっ、この淫乱女め。あんなにだらしなく喘ぎやがって、まるで犯されるのを楽しんでいたようだな、安売り娼婦が」

イヴァンの平手打ちで涙を流しながら、ヤスミンは詰まった声で答えた。「イヴァン、私に何ができたというの？あの人はナイフを持っていた...