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367話

ケビンが去った後、アリッサは微笑んで言った。「グレイス、あなたが欲しがっていた本を持ってきたわ。でも、しばらく置いてあったから、まだ役に立つかどうか分からないけど」

「もちろん、役に立つわよ」グレイスは箱の中の本を見るためにしゃがみ込み、冗談めかして言った。「私たちは昔、自分で服を作っていたのよ。知らなかったでしょうけど、ファッションのトレンドは移り変わるものなの。今は時代遅れでも、数年後にはまた流行るかもしれないわ」

「ところで、グレイス、本当にベサニーとビジネスをしているの?」アリッサは好奇心を持って尋ねた。「ビジネスの調子はどう?儲かっているの?」

「まだ始めたばかりだから、あまり...