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196話

ジェイソンはいつもよりずっと興奮していた。「ねえ、信じられないよ。俺、ロンドンから来た大物と付き合ってるんだ。そいつ、金持ちでさ。ちょっとした使い走りをしただけ、物を届けただけで、一万ドルくれたんだ。一万ドルだよ!地元じゃ、こんな金額を稼ぐのに何ヶ月もかかるのに」

オードリーは聞いていたが、興奮するどころか、胃に結び目ができるような感覚があった。南部でそんなに簡単にお金を稼げるのだろうか?ジェイソンは真実を誇張しているのかもしれないと思ったが、彼が送ってきたお金は確かに本物だった。「ジェイソン、お金を稼ぐのはいいけど、怪しいことはダメよ。刑務所に入ることになるわよ」

「大丈夫、任せておけよ...