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第1755章

工房で、バイロンは汗だくになって休みなく働いていた。ここのところ、工房の商売は上向きで、毎日いくらかの余分な収入があった。それが彼をとても喜ばせていた。

やがて、また一人、大豆製品を買いに客がやって来た。

バイロンが出来立ての大豆製品を渡すと、男は器から直接食べ始めた。驚いたバイロンは尋ねた。「味が全くないじゃないか。これでうまいのか?」

「お前は分かってねえな。大豆製品ってのは、本来の味を味わうもんだ。添加物を加えたら全部台無しになっちまう」男はくすくす笑った。「コンドームつけてセックスするようなもんだ。感覚が全然違うだろ」

バイロンは首を振った。この男は冗談好きの隣人だが、悪い人間...