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173話

「どうぞ行ってらっしゃい」ベサニーはケビンが自室へ向かう姿を見て微笑みながら言った。隣に座っているグレースはため息をついた。「ベサニー、本当に羨ましいわ。あなたの息子はこんなに良い子なのね。私の息子もそうだったらいいのに。高校受験が迫っているのに、全然気にしていないみたい。ケビンとの秘訣は何？あなたのやり方を教えて」

ベサニーはくすりと笑った。「あなたは少しも変わらないわね、相変わらず情熱的ね」彼女はグレースの熱心な目を見てため息をついた。「ケビンは昔は手に負えない子だったわ。でも、パパが亡くなってから、彼は変わったの。それ以来、何の問題も起こしていないわ。時々、私は彼に多くを負っているよう...