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第1672章

ケビンは間違ったエリアに迷い込み、厄介なことになっていた。「ちくしょう」と彼は小声で呟いた。ずらかろうとしたその時、近くの部屋から一人の人物が飛び出してきて、彼に声をかけた。「おい、君が新しいインターンだな。急いでくれ、客が待ちくたびれてる。この先、左手三番目の部屋へ向かってくれ」そう言うと、その人物はケビンにキーカードを手渡し、彼が口を挟む間もなく走り去ってしまった。

「俺は違う……」ケビンが言いかけたが、その人物はあっという間に姿を消していた。ケビンはがっくりと首を振り、人違いが起きたのだと悟った。キーカードに目をやり、捨ててしまおうかとも思ったが、好奇心には勝てなかった。ホテルのスタッ...