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第1642章

「ウィロー、頼むからビビらせないでくれ。誓って何も盗んでない。ただトイレを借りたかっただけなんだ」ケビンはとっさに嘘をついた。「先に行ってくれ。俺はもう家に帰らないと」

「何をそんなに急いでいるの、ケビン?」ウィローは優しくハミングし、彼の目をじっと見つめた。赤い唇がわずかに開き、その吐息は温かく、芳しい香りがした。「何か隠してるんじゃない?」

「ウィロー、何の話だかさっぱり分からないよ」ケビンは思わず彼女の視線を避け、その目はウィローの大きく波打つ胸元に吸い寄せられた。クラブの個室での最後の夜、自分の竿があの胸に包まれた感触を思い出さずにはいられなかった。抑え込んだばかりの欲望が、再び頭...