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第1636章

「あなたが『ブックワーム』なの?」オードリーはやや驚いた。

以前、彼女が小説投稿サイトで自身の小説を連載していた時、確かに熱心な読者が何人もコメントを残してくれていた。その中の一人、『ブックワーム』と名乗る読者は、毎日オンラインで彼女の更新を心待ちにし、それを読んでからコメントを残してくれたものだ。建設的な提案もたくさんしてくれて、彼女はそれをもとにプロットの一部を修正し、物語をよりリアルで、より説得力のあるものにすることができたのだ。

『ラブ・イン・ホワイトシティ』が読者の間で人気を博したのは、ブックワームのおかげと言っても過言ではなかった。

まさかアベルがそのブックワームだとは夢にも思わな...