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第1557章

階下の物音でショーンははっと我に返った。休み時間はとっくに終わっていたというのに、彼はまだオードリーのオフィスの外でぐずぐずしていたのだ。

授業まであと十分しかない。ショーンはためらった。日を改めるべきか? 奮い起こした勇気も萎んでいくようだ。オードリーがそんなに気さくなはずがあるだろうか? 自分が馬鹿みたいに思えてきた。

未練がましく、彼はもう一度部屋を覗き込んだ。オードリーはペンを置き、腕をぐっと伸ばしてから、豊かな胸を強調するかのように胸を反らす運動をしていた。

ショーンは息をのんだ。足は鉛のように重く、心臓が早鐘を打つ。いや、今日こそ挑戦しなければ。万が一、夢が叶うかもしれないの...