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第1540章

バイロンはため息をつき、ベッドにどさりと身を投げ出し、虚ろに天井を見つめた。別にグレースとセックスがしたくてたまらないというわけではなかったが、二人の会話はますます稀になっていた。ただでさえ一緒に過ごせる時間は限られているのに、夜に帰宅すると、グレースは十一時頃までアンディの宿題を手伝うのに忙しいのだ。何の親密さもなければ、彼らは他人同然だった。

『自業自得だ』彼は思った。『もし俺がベッドでグレースをもっと満足させられていたら、チェイスに割り込む隙など与えなかったかもしれない』

突然、グレースの携帯電話の画面が彼の隣で光り、メッセージが届いた。

バイロンの心臓は高鳴った。グレースは体育教...