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第1539章

「バイロン、脚を揉んでくれないかしら?」グレースは片脚をすっと伸ばした。その日の午後、フランクとテディとバスケットボールをしたのだ。その時は平気だったが、今は脚が痛む。一日中遊んでも平気だった二十代の頃とは、もう違うのだ。

バイロンはすぐに身を乗り出し、グレースのすらりと引き締まった脚を揉み始めた。グレースは長年体育教師を勤めていたため、その脚はそこらの女性よりもよほど筋肉質で、ハリがあった。肌は健康的で小麦色を帯び、肌がたるんで魅力を失いがちな多くの中年女性とは異なり、生命力に溢れていた。

もちろん、グレースの鍛え上げられた脚を誰もが称賛するわけではなかった。筋肉質すぎてもっと女性らしい...