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第1504章

エイモスは五十八組の学級委員であり、生徒会の文芸部長でもあったが、その役職はまるで運命づけられているかのようだった。両親が芸能団に所属している彼は、天性の才能に恵まれ、並外れた歌声を持っていた。去年の大晦日のパーティーで彼が歌ったラブソングは、多くの女子生徒を虜にした。ケビンも確かにハンサムだったが、エイモスの魅力にはやや及ばなかった。

「なんなの?さっさと用件を言ってよ」ローラはトイレに行きたがっているのを隠しもせず、いらだたしげに言った。

「ローラ、実はね。もうすぐ新年だろ、それで僕たち文芸部が文化祭の夕べを企画しているんだ。部長として、僕も歌を披露するつもりでね。君がバイオリンを美し...