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第1475章

オードリーの家の玄関に近づくと、アリッサは重厚な鉄製の両開きドアが固く閉ざされているのに気づいた。ノックはせず、ポケットから合鍵を取り出す。オードリーが、正式な玄関を通らずに気軽に出入りできるようにと渡してくれたものだ。

リビングに足を踏み入れると、寝室から紛れもない女性の喘ぎ声と、リズミカルな体のぶつかる音がアリッサの耳に届いた。自分が訪ねてくることを知っているはずなのに、ケビンとセックスをしているオードリーに、アリッサはくすりと笑わずにはいられなかった。どうやらオードリーは意図的に事をかき回しているらしい。おそらく、アリッサとケビンの最近のセックスに不満があるのだろう。

静かに寝室のド...