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1277話

「ヘイ、ケビン、イチゴ食べる?」デイジーは雰囲気を明るくしようと、イチゴを手に取り、カジュアルな笑顔でケビンに差し出した。「フルーツは体にいいわよ」

「ありがとう、デイジー」ケビンは言って、トレイを受け取ろうと手を伸ばした。彼の指がデイジーの手に触れ、その柔らかい感触が予想外の感情を彼の中に走らせた。

デイジーの心臓も一拍飛ばし、彼女は体が熱くなるのを感じた。彼女はケビンとの接触にとても敏感になっていた。彼女の手の力が緩み、イチゴはケビンの膝の上に落ちてしまった。考えるよりも先に、彼女はそれを取ろうとして、思わぬ場所に触れてしまった。

二人の目が合い、空気は再び緊張感で満ちた。ケビンは...