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1221話

「お前ら先に行ってくれ、俺はノれないんだ」ケビンは頭を振りながら言った。最近、ビデオゲームもビリヤードも、昔ほど楽しめなくなっていた。

女性との駆け引きのスリルに比べれば、それらはつまらないものだった。そういった興奮が新たな基準を作り出し、他のことが退屈に思えるようになっていた。フィオナが自分に惹かれるのはそのせいかもしれない。年上の女性と過ごすことで得た成熟さは、友達には真似できないものだった。

「お前、本当に冷めてるな。ビリヤード場には黒ストッキングに短いスカートの女の子がいるぞ。マジで損してるぜ」カールは彼を誘おうとした。

「ほっといてやれよ、カール。ケビンが行きたくないなら、無...