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96話

着替えを終え、彼の服を借りて鏡の前に立ち、巨大なおむつが見えないことを確認する。まるで三日間岩だらけの山をむき出しで乗り続けたカウボーイのような歩き方をしている気がする。

「ほら、全然わからないだろ。何も心配することないのに大騒ぎしてた」アクストンが言い、彼の方を見るとカイアンがようやく哺乳瓶を受け入れていた。ベインは既に飲み終えて彼の膝の上で休んでいる。カイアンは彼の腕の中にいる。

「彼に飲ませ終わったら、店に連れて行くよ」アクストンがカイアンの小さな頭の匂いを嗅ぎながら言う。彼に近づき、膝の上からベインを抱き上げて抱きしめ、その香りを吸い込む。

「あ、それと新しいベビーカーが必要だ。...