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76話

エレナ

アクストンは午後ずっと手に負えなくなっている。私たちのパックの安全性について口論ばかりで、女性たちが落ち着かなくなっているのが見て取れる。彼から放射されるオーラが彼女たちを震えさせている。

「何かしなきゃだめよ、エレナ。女性たちは怖くて私たちと一緒に食事に来られないわ」と母が精神リンクで伝えてきて、私は唇を一文字に結ぶ。

彼のオーラは私や母、ルーク、私たちの息子たちには影響しないかもしれないが、これらの女性たちはオメガで、彼にオーラを抑えるよう言い続けるのにもう疲れてきている。

ソンドラはいつ彼の頭を吹き飛ばしてもおかしくない様子だ。母は彼女の気を紛らわせている。毎晩私たちの小...