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48話

アクストン

天井を見つめながら目を開けると、頭がくらくらする。手をベッドの向こう側に伸ばし、エレナを探る。昨夜彼女がここで寝たことをぼんやりと覚えている。しかし、彼女がいるはずの場所は空っぽで、冷たくなっている。目をこすりながら起き上がり、バスルームのドアの方を見る。シャワーを浴びに行ったのかな。

口は乾き、目は疼き、頭は脈打っている。

「エレナ?」と呼びかけ、こめかみをさすりながらベッドサイドテーブルの水のボトルに目をやる。安堵感が湧き、それを掴むと、キャップを回して一気に飲み干す。昨夜は飲みすぎた。あまりにも飲みすぎて、夕食会自体をほとんど覚えていない。昨夜のことはぼんやりしているが...