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46話

アクストン

シャワーを浴びて着替えた後、部屋から出ると、エレナがダイニングテーブルに最後の飾り付けをしているところでオーブンのアラームが鳴った。

「ティエリニーは帰ったの?」私はオーブンミトンを探しながら彼女に尋ねる。

「ええ、あなたがシャワーを浴びている間に」エレナは答え、こちらに来てから腰で私を軽く押しのけ、コンロの上の戸棚からオーブンミトンを取り出した。

彼女がミトンを手にはめる姿を目で追っていると、大きな赤ちゃんのお腹が突き出ているのが目に入る。思わず、私は手を伸ばしてそれに触れた。彼女は凍りついたように緊張し、私がシルクのドレス生地の上を撫で、へそがかろうじて分かる部分に手を...