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7話

第七章:彼女は奴隷ではない

リカルド

「わかった、もう一度ジョリーンに話を聞いて、この女の子についてもっと情報があるか確認してくる」マーシャルはそう言って、最後に一口飲み物を飲んでから部屋を出て行った。

もしジョリーンが何か知っているなら、情報を引き出せるのは彼だ。彼は甘い言葉で何でも手に入れることができ、必要があれば同じように自分を窮地から話し出すこともできる。

このクラブには親のスネをかじっている若い大人のメンバーも何人かいたが、ほとんどは三十代前半の自力で成功した億万長者たちだった。このクラブはBDSMだけのためのものではなく、影響力のある人々と繋がる場所でもあった。

でも、...