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43話

[デナリの視点]

電話を切り、部屋の中を見回して、何を詰めるべきか確認する。ロスコの突然の電話と、一週間どこかへ行こうという彼の主張に少し不安を感じていたけれど、私が彼の決断に逆らう立場にあるだろうか?

ため息をつきながら、タンスに向かって最初の引き出しを開ける。そこには様々な色のレースのブラジャーとパンティが入っていて、すべてロスコのおかげだ。私が引っ越してきたとき、ほとんど持ち物がなかったので、彼は私のために買い物に熱中してくれた。

唇に小さな笑みを浮かべながら、何も隠せないような赤い下着を持ち上げ、これとマッチングのTバックを身につけたら、ロスコはどう思うだろうかと考え始める。だが...