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28話

【ロスコの視点】

デナリの唇から漏れる柔らかな吐息が、舌を絡ませる中で聞こえる。その声に酔いしれ、彼女がどんな声を出せるのかもっと知りたくなる。彼女にさらに強く体を押しつけながら、露出した背中に沿って手を這わせ、尻のすぐ上まで下ろす。しかし、一線を越えて彼女の尻に触れようとした瞬間、彼女は身を引き、私の目を見上げる。

一瞬、彼女は困惑したように見えたが、目を大きく見開いて吐き気を催し始めた時、私たちの瞬間が終わったことを悟った。

手を伸ばし、彼女の髪を持ち上げて支えながら、彼女が少し落ち着くまで、背中に優しく円を描くように撫でる。

「席に戻って、ウェイターに水を持ってきてもらおうか?」...