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11話

【ロスコの視点】

シャワーから出ると、デナリがベッドの端に座って落ち着かない様子でいるのが目に入った。正直、彼女のその姿はかなり可愛いと認めざるを得なかった。実際、彼女の表情はどれも愛らしくて、だからこそ彼女をからかいたいという衝動を抑えられなかったんだ。

バーで合意した後、家に帰ってきて、タバコとお酒の臭いがしていたから、身体を清めることにした。先にシャワーを使うよう彼女に勧めたけど、デナリは断った。そして今、彼女は清潔なベッドカバーの上に座り、自分の臭いをそこら中に漂わせている。

「君の番だよ」と告げると、彼女の視線が私に向けられた。そして彼女の目が、露出した私の体を腰の低い位置に掛け...