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ダッチ:

マッキーを迎えにバスルームへ向かう。ドアを開ける前から、彼女のヒートの匂いがした。女神様に感謝すべきか、あれが俺たちほど精霊に影響を与えないのは幸いだ。「何してるの、ダッチ?」彼女が咎めるように言う。「リリーが、君がヒートに入りかけてるって」「え? まさか、そんなにはまだ若すぎるわ」彼女はどこか投げやりに言った。「そうかもしれない、スイートハート。でも、ドアを開ける前から匂いがしたんだ。リリーは、俺たちが七月からずっと一緒にいて、メイトだからだって考えてる」俺は彼女に告げた。「ダッチ、怖い。痛いのは嫌」彼女が俺に言う。「大丈夫だよ、スウィーツ。番いになれば痛みを和らげる助けになる」俺...