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95話

サラ

トムの手が私の体を這い回り、撫で、握りしめる。私は彼を手で愛撫し続けた。彼の触れる感触は電気のように、快感の火花を私の中に走らせた。私たちの間に緊張が高まり、巻きバネのように弾ける寸前だった。

「コンドーム持ってくるの忘れた」彼はもどかしげに認めた。「やめた方がいいかも」

「トム、マジで? もう私たち、コンドームなしでヤッたじゃない。今さら止めるの?」

彼は一瞬躊躇した、手は私の腰に置いたまま。「わかってるけど…でも、賢明じゃない。慎重になるべきだよ」

「もう引き返せないところまで来てるってお互い分かってるでしょ。私はあなたが欲しい。今すぐ。本当に私に懇願させるつもり?...