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72話

サラ

私たちは廊下をよろめきながら進み、熱いキスと笑い声を交わしながら、ようやく彼の寝室にたどり着いた。彼はベッドに私をそっと下ろしたが、お互いへの渇望は少しも収まらなかった。

彼はシャツを一気に脱ぎ捨て、引き締まった胸と腹筋を露わにした。私は視線を彼の体に這わせ、露出した肌の隅々まで目に焼き付けた。今や二人とも裸になり、体は期待で震えていた。言葉なしの約束を交わすように視線が絡み合い、彼の瞳の強さに私の呼吸は喉で止まった。

トムはナイトスタンドに手を伸ばし、コンドームを取り出した。

「私にやらせて」と言って、彼の手からコンドームを受け取った。ベッドに戻り、硬くそそり立つ彼の...