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48話

トム

彼女の言葉は約束の重みを帯びて、私たちの間に漂っていた。私は脈拍が早くなり、お腹の中で見慣れた熱が渦巻くのを感じた。これは狂気だ。無責任だ。頭の中の理性のすべての声が、前者を選べと叫んでいた。しかし、イザベラには、普段は講義ノートと山積みの学生の課題の下に埋もれている私の一面を引き出す何かがあった。

「僕は」と私は掠れた声で言った。「ここに残りたい」

「じゃあ、残って。残って私を味わって。残って欲しいものを取って」彼女は身を乗り出し、唇が私の耳に触れながら囁いた。「荒々しいのが好きよ、トーマス。挑戦する気があるといいわね」

彼女の大胆な宣言に私の目は見開かれた。「本当に?...