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40話

サラ

夜が更けるにつれて、ドリンクは次々と運ばれてきた。ジェームズは約束通り、私が何を必要としているか完璧に理解していた。一杯一杯のカクテルが前のものより美味しく、彼の会話の中で私はどんどとリラックスしていった。

私はブルーハワイアンをもう一口飲み、アルコールの温かさが体中に広がるのを感じた。ジェームズが近づいてきて、彼の香水が鼻をくすぐった。

「知ってる?」彼は低くハスキーな声で言った。「今夜、君が会ってくれて本当に嬉しいよ」

「私もよ。これは…素敵ね」

「単なる素敵?」

「まあ、少し素敵以上かも」私は大胆な気持ちになって認めた。アルコールは確かに効いていて、私の抑制を緩...