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311話

トム

私は彼の手を肩から払いのけた。「大きな間違いを犯したよ」

「何がだい？」レオの目はいたずらっぽく輝いていた。

「お前を見た瞬間にバルコニーから投げ落とすべきだったな」私は床から天井までの窓を見やった。「まだできるけどな」

「でも、そうしなかったじゃないか！」レオは私の手の届かないところで踊り、狂ったバレエダンサーのようにくるくると回った。「それは僕が君の最も優しい弟だからさ！」

「優しいなんて言葉は使わないね」私は彼に向かって前進し、彼がソファに追い詰められるのを見た。「むしろ最も煩わしい。あるいは我慢できない。あるいは目の上のたんこぶ、かな」

「それは三つの言葉だよ...