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206話

ドアベルのチャイムが、私たちの熱い瞬間を氷水のバケツのように切り裂いた。サラは私の上で凍りついたように動きを止めたが、まだ胸は激しく上下していた。私の指は彼女の中に埋もれたままで、その壁が指の周りで締め付けるのを感じることができた。

「こんな時間に誰だろう?」私は呟いた。

サラは身体を動かし、私の上から降りようとしたが、私は空いている方の手で彼女をその場に留めた。私はゆっくりと指を引き抜き、自分の口元へ持っていった。彼女の目が大きく見開かれる中、私はアイコンタクトを保ちながら指を舐め取り、彼女の味を堪能した。

「ふむ。まだ君とは終わってないよ」私は悪戯な笑みを浮かべた。「誰であれ、追い返...