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191話

サラ

二人とも疲れ果て、息も絶え絶えで震えていた頃、彼は私たちを横向きに転がした。彼の腕が私を包み込み、引き寄せる。私たちは絡み合った手足のまま横たわり、共に高みから降りてくるにつれて息が混ざり合った。

「君とのセックスが大好きだ」と彼は私の髪に向かってつぶやき、頭のてっぺんにキスをした。

私は微笑み、彼の胸にキスを押し当てた。「こちらこそよ、トム。こちらこそ」

「それで」彼は指先で私の背中に模様を描きながら、「あの就職活動の賭けのことだけど...」

「やだ。逃げ出そうとしないでよ」

「そんなつもりはないよ」彼の手が滑り降りて私のお尻を握った。「ただ、賭けの内容を覚えている...