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181話

サラ

私はトムの胸にもっと深く身を寄せ、彼の温もりを楽しんだ。彼の指が私の素肌に怠惰な模様を描き、心地よいうずきが広がっていく。

「自制心なんてなんのその」と私は彼の首筋に向かってつぶやいた。

「数分前に懇願していた人が言うことか」彼の胸が笑いで震えた。

私は彼の脇腹をつねった。「懇願なんてしてないわ」

「『お願い、トム、やめないで』」彼は私とはまったく似ていない高い声で真似した。「『あぁ、神様、お願い』」

「私はそんな声じゃないわよ」私は頭を持ち上げて彼を睨みつけた。「それに、あなたのはまだ硬いままだし、誰が本当に勝っているのかしら?」

彼の手が滑り下りて私のお尻をつ...